論文
いまさらですが、前回の続き。本題の、継続を使ってどのようにクライアントの状態を楽に保存するか、という話です。 本論文に書いてある簡単な例を見てみましょう。二つの値を入力させて、それらの和を求めるようなwebアプリケーションです。 (define n1 0) …
継続(continuation)を用いてwebプログラミングをすると、これまでの開発手法よりも従来のアプリケーション開発に近いスタイルで行うことができるようになるよ、というお話。 そもそも、なんでwebアプリケーションの開発が面倒になるかというと、以下の様な理…
最近久しくHaskellを触っていないわけですが、こんな論文(?)見つけました。まだまったく読んでないです。 どうやらHistory of Programming Languages Conference*1という集まりがあるらしく、本稿はその2007年に投稿したものみたいです。まだドラフトなので…
昨日の続き。 昨日のエントリの最後で挙げたような点を解決したプロセスマイグレーションのシステムをこの論文では提案している。 そういったプロセスマイグレーションのシステムを作る上で、以下のようなことを考えないといけない。 プロセス情報の一貫性 …
プロセスマイグレーション(あるコンピュータ内のプロセスを、別のコンピュータに移す事)の研究。 プロセスマイグレーションが実現すれば、分散環境で以下のようなメリットを得る事ができると述べている。 ダウンしたホストからプロセスを移す事でサービス…
コンピュータの設定を変えて、システムの挙動がおかしくなる事はよくある。それを、システムの設定の変更(というか、ディスクの内容の変更)を保存しておく事で、きちんと動作していた状態に戻しましょう、という話。 これを聞いただけだと、Windowsのチェ…
システムをアップグレードする際に、仮想マシン上に二つのOSインスタンスを設けて、片方のインスタンスでアップグレードを行い、それが完了したら元のOSからデータを移行することで、アップグレード中の代替用リソースを用意しなくとも動的にアップグレード…
ふと、昨日の記事に書いた論文読んでて思ったんだけど、この論文の著者の一人になってるBarbara Liskovさんって、もしや「リスコフの置換原則(Liskov Substitution Principle)」のリスコフさんか??と思って調べてみたらやっぱりそうみたい。 ソフトウェア…
この論文は、分散システムを以下に動的にアップグレードするかと言う話。実際にシステムも作ったらしい。ファーストオーサーがGoogleの人だから、実際にGoogleで使われていたりするのかな。 以下、まとめ。 Introduction 分散システムを動的にアップグレード…
これの続き。 動的パッチを実装する 動的パッチを実装する際に、基本的には二つの方法がある。 古いコードを動かしているコンピュータとは別のコンピュータを用意し、新しいコードをコンパイルして、そちらで稼動させる。そして、古い方にシグナルを送り、状…
いかにしてシステムをとめることなくアップデートするかと言う研究。 そういったシステムでは、以下の四つの評価基準が満たされてる必要がある。 柔軟さ システムのどの部分もアップデートできるようにしたい 堅牢性(ロバストネス) アップデートによってクラ…
輪講でTAPLを読んでいる関係で、型が結構熱い。 と言うことで、Benjamin Pierceさんの型に関するサーベイの発表スライド、"Types and Programming Languages: The Next Generation"を読んでみた。 自分みたいに型をちょこっとかじった程度でも、様々な型の目…
を読んだ。 以前、Google Labのペーパーを色々漁っていた時期があって、その中のMapReduceに関する論文とか、そのMapReduceを実装したSawzallの論文を読んでいて、このMapReduceの手法ってデータベースだけではなくて、並列計算にも使えるじゃんと思っていた…
を授業の課題に関連していたので読んだ。 結構古い情報検索に関する論文なのだけど、Berrypickingという検索技術のモデルを提案していて検索技術の未来をもしかしたら示しているのかも知れない。結構面白いし、あくまでモデルの提案なので専門的な話はほとん…
を読んだ。 非常にシンプルでわかりやすく、いいアイデアだと思った。ただ、性能評価がないのでどれだけメリットがあるか判断できないのが難点。
を読んだ。読んでいて、特に物凄い技術使ってるなと思った点はなかった。 しかし、このファイルシステムが使われる際の前提がはっきりと定義されているので、かなり効率のよいシステムが出来上がっているように思える。こういった割りきりがきちんとできてい…
をざっと読んだ。 時相論理(temporal logic)にnextという演算子を追加して、カリーハワード同型対応によって時相λ計算(temporal lambda calculus)というものが得られる。このtemporal lambda calculusは部分計算(partial evaluation)の解析に向いているとい…
を読んだ。 分散アプリケーションで扱うデータのレプリカの管理について厳密な一貫性を求めないようなシステムをまとめている。これはサーベイ論文なのだけどかなり良くまとまっており良い。様々なシステム(DNSとかCVSとか)の特徴が系統立てて図に分類されて…
webで色々見ていて気になった論文をリストアップしてみる。 Martin Abadi, Bluno Branchet, "Secrecy Types for Assymetric Communication" Dennis Volpano, Geoffrey Smith, et al., "A Sound Type System For Secure Flow Analysis" Steve Zdancewic, Andr…
面白そうかも。読んでみようかな。
今日はこれまた課題の関係でXenの論文を読んだ。MMU周りの話しか詳しくは読んでいないのだが、結構興味深かった。これでOSのソースコードの修正が自動的に出来ればかなり素晴らしいシステムだと思うんだけど。 まだ実際には使ったことはないけれど人の話を聞…
引き続きP2P。Chordの論文を読んでいて途中に書いてある擬似コードでどうもおかしい部分が一箇所あるような気がするのだが。もうちょっと良く考えてみてから書くことにします。
授業の課題にも関係していることもあり、P2Pのことについて調べている。その流れでこの論文を読んでみた。 いくつかの代表的なP2Pシステムのlookupアルゴリズムを比較している。著者らはChordというシステムを開発しているのだが、この論文自体はサーベイ論…
久しぶりにLanguage-Based Information-Flow Securityを読み直そうと探してたら上の論文もみつけた。読んでみよう。
酒井君のところにSLam Calculusのことが書いてあったけど、SLam Calculusは簡単に言えば型付きラムダ計算に、データの機密性のようなものを型として与える計算体系みたいなものかな。確か。 型チェックを通れば機密性の高いデータがそれよりも低いデータから…
Concepts and experiments in computational reflection 学校でダウンロードしよう。
を読んだ。内容としては、プログラムの配布者はプログラムを配布する時にそのプログラムの正当性を示した証明を付加し、プログラムを実行する側はその証明を検証することでそのプログラムの安全性を確かめた上で実行できるようになるという話。 やっているこ…
酒井君のアドバイスから、Lazy Depth-First Search and Linear Graph Algorithms in Haskellを読んでみる。 色々なところでつまづいてしまい、まだ読み終わっていないのだがHaskellプログラムの組み方などで参考になる部分が多い。 さらに、本論文で登場する…
ふと見かけたので読んでみた。 Phicon(Physical Icon)を紙に印刷して使う「折り紙Phicon」作ったら整理するのが大変そう。。パソコンのデスクトップもぐちゃぐちゃになるくらいだからなぁ。