The Design and Implementation of Zap: A System for Migrating Computing Environments, Steven Osman, Dinesh Subhraveti, Gong Su, and Jason Nieh, OSDI 2002
プロセスマイグレーション(あるコンピュータ内のプロセスを、別のコンピュータに移す事)の研究。
プロセスマイグレーションが実現すれば、分散環境で以下のようなメリットを得る事ができると述べている。
- ダウンしたホストからプロセスを移す事でサービスを維持できる
- ユーザの近くにプロセスを持って行く事で、レスポンスが改善される
- 負荷の高いホストから、負荷の低いホストにプロセスを移す事で負荷分散できる
- あるホストのメンテナンス時には他のホストにプロセスを移す事でサービスを維持したままメンテナンスができる
結構色々うれしい事が多い。これまでも様々な手法が提案されたが、実用には難しいらしい。*1
プロセスマイグレーションを実用的に使うには、以下の四点が満たされているべきだ、と筆者らは述べている。
- 既存のアプリケーションに対して修正を施す事なく使う事ができる
- 既存のOSに対して修正を施す事なく使う事ができる
- プロセスを移行する際に、移行前のホストと移行後のホストの間に依存関係を作らない(例えば、プロセスが移行した後も、移行前のホストに何かの処理を委託する、とかはだめ)
- コストが現実的
[んー、眠い..また明日]