麻原彰晃の誕生

麻原彰晃の誕生 (文春新書)

麻原彰晃の誕生 (文春新書)

読んだ.はじめの方は、松本智津夫の生い立ちについて結構細かく説明していて、興味深かったのだが、後半のヒヒイロカネに関する記述はやや冗長なように思えた。*1オウムや麻原彰晃の原点を考える上で、欠く事のできない事柄だったのかもしれないが、そこから麻原本人の話にあまり繋がってこなかったのが残念だ.
ただ、著者が「何度かオウムに対して共感したこともあった」といった感想を持っている事は、なかなか感心した。自分とは違う世界の話として捉えちゃうと、何も考えられなくなっちゃうもんね。

*1:amazonの書評にも同様の感想を書いている人がいた