武装解除

武装解除  -紛争屋が見た世界 (講談社現代新書)

武装解除 -紛争屋が見た世界 (講談社現代新書)

本書に書かれている話は、現地で実際に国際協力にかかわっていないとわからないようなことばかりなので非常に説得力があるし理にかなっていると思った。
特に第4章で、NGO、日本のジャーナリズム、憲法第9条等々の人道支援との名の下に紛争国に介入する際に派生する問題に関する記述は本当に衝撃的な話だった。私は全く軍事や国際援助、武装解除などの話は知らなかったので、なおさらである。
アフガニスタンにおいて日本がDDRを主導的に行ったり、ODA大綱の重点課題にDDRが言及されるようになったことは、国際社会における日本への信頼や存在感を増すという意味で非常に歓迎するべきであるとともに、日本国民として知る必要があると思う。
本当にすばらしい本だと思います。