組織の盛衰、堺屋太一

組織の盛衰―何が企業の命運を決めるのか (PHP文庫)
を読んだ。
 組織の体系、衰退の原因、歴史、今後の姿といった内容が網羅されており、著者の「組織論の序説」という言葉も大げさでない。私が読んでいてこういうことが次に書いてあったらいいなぁと思うことが実際に書いてあったりして結構うれしい。
 この本の言葉を借りれば、昨今の企業倫理の低下も「機能体の共同体化」が原因であるということなんだろう。この前の尼崎脱線事故後のJR西日本の対策なんか見てても社員は自分の会社内部での評価しか考えていないようにも見えるし。この本にはそういった組織の「死に至る病」を防ぐべき対策が書いてあるところもいい。
 この本はどんな人でも読むべきだと思うな。

ちなみにこの本の要約(というにはちょっと長いか)が明治大学の阪井和男さんの所にあります。