坂の上の雲
- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1999/02/10
- メディア: 文庫
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お話であるとはいえ、かなり気分を昂揚させられる。この話の中だと、この頃って、秋山真之、好古、東郷平八郎、児玉源太郎たちみたいな一部の人間には、自己の研鑽と国家の行く末が、かなり同一視できているような気がして、そういった感情を持てるって、非常に幸せだなぁと思った。しかも、後書きにもあるけど、そういった立場の人間に、努力さえすれば、どんな階級の人間もなれると、皆が考えていたっていうところをとっても、非常に幸せだったんじゃないかな。
かといって、別に現代の日本社会が全然だめだとか言うつもりは全然なくて、武士道的な精神は、いまや全くないといっていいと思うけど、一人一人の意識の持ち方の問題に結局は帰着してしまいそうな気がする。
とにかく、やる気はすごく出る。かなり長いけど、読むべしだな。