坂の上の雲

新装版 坂の上の雲 (8) (文春文庫)

新装版 坂の上の雲 (8) (文春文庫)

最近、就活だのなんだので、あまり本読む時間が取れなかったけど、やっと坂の上の雲を読み終わった。いやー、充足感かなりありますね。
お話であるとはいえ、かなり気分を昂揚させられる。この話の中だと、この頃って、秋山真之、好古、東郷平八郎児玉源太郎たちみたいな一部の人間には、自己の研鑽と国家の行く末が、かなり同一視できているような気がして、そういった感情を持てるって、非常に幸せだなぁと思った。しかも、後書きにもあるけど、そういった立場の人間に、努力さえすれば、どんな階級の人間もなれると、皆が考えていたっていうところをとっても、非常に幸せだったんじゃないかな。
かといって、別に現代の日本社会が全然だめだとか言うつもりは全然なくて、武士道的な精神は、いまや全くないといっていいと思うけど、一人一人の意識の持ち方の問題に結局は帰着してしまいそうな気がする。
とにかく、やる気はすごく出る。かなり長いけど、読むべしだな。