街場の現代思想

街場の現代思想

を読んだ。
書いてる内容も面白いのだが、著者の考え方が面白い。ある疑問や質問に対してその質問と同じ次元で答えるのではなく、一段次元を上げて議論している。
読んでて欲しいと思っていた答えが出ることはまずないので、イライラする人もいるだろうね。でも私はこういうものの考え方は好きなので読んでて楽しめた。

ちなみに"内田樹の研究室"がこの著者のブログ。今回読んだ本はこのブログからもってきてる部分もあるから、ブログが気に入ったらこの本も楽しめると思う。
そもそも内田樹の本で初めて読んだのは

現代思想のパフォーマンス (光文社新書)

現代思想のパフォーマンス (光文社新書)

なんだけど、これすごい面白かった。現代思想ってもんを実際の生活に当てはめるとこうなるんですよ、バルトやらレヴィ・ストロースやらソシュールフーコー、サイードラカンはやっぱすごいでしょ、みたいな話なんだけど、こういう切り口の話はみたことがなかったから新鮮だったし、内容も満足いくものだった。これもぜひ。