わかったつもり

わかったつもり 読解力がつかない本当の原因 (光文社新書)

わかったつもり 読解力がつかない本当の原因 (光文社新書)

を読んだ。
学校の生協で見かけて、なんか副題とかがうさんくさいなーとか思いながらも買って読んでみたのだが、かなりいい本だった。


本書の概要は本書の最後に

「わかったつもり」という状態が、「読み」を深めるための大きな障害になること、そして、より細かな文脈を駆使して「わかったつもり」に当たれば効果があること、どのようなときに「わかったつもり」になりやすいかを知っておくこと、「読み」を深める上で読み手の「想像・仮定」が欠かせないのだが、それには整合性という条件が存在すること、以上が本書の概要です。

とある。読んだ後にはこのまとめも非常に訴えるところがあるのだが、この本を読んでいない人にはなんだか単純な話じゃないかと思うかもしれない。それこそが本書で主張しているわかったつもりなのだと思う。
恐らく、斎藤孝さんが書いている一連の本(3色ボールペンのやつとか、文脈力がどうとか)とも主張している点は似ていると思う(斎藤さんの著書はチラッとしかみたことないからあくまで勘ですが)。ただ、斎藤孝さんの方が本書の著者よりパッと人をひきつける要素があるんだと思う。あとは、斎藤さんは読書に話を限定していないのかな。
三色ボールペンで読む日本語 (角川文庫)「頭がいい」とは、文脈力である。読書力 (岩波新書)